週報 2024-02-24/2024-03-01 ビリヤニたべた、本屋で有事、🦌

02-24(土)快復

ここ数日は、コロナの症状はおさまっていたものの元気100%といえる状態ではなかった。今日になってようやく普段通りのパワーが出せるようになってきた。元気だとこんなに動けるのか!と驚いた。元気サイコー!✌️

02-25(日)『私たちはどう生きるべきか』を読んだ

久々にガジュマルに水をやった。たぶん水をやったのは3週間ぶりくらいになるはずなんだけど、いまのところ全然枯れたりするようすはない。冬場はよほど生命活動を制限していて、ほとんど水を必要としていないのかもしれない。

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『私たちはどう生きるべきか』を読み終えた。なぜ倫理的に生きるべきか?について考える本。倫理的な生き方と対立するものとして、私利私欲を追求し利己的に生きるというものがある。本書では、そのような生き方では精神的な充足感をもたらすことはできないとしており、利他的に生きることを説いている。

そうは言っても私益の追求から逃れるのは難しい。これが難しいことの一因として、他人と比較することをやめられないというものがあると考えている。他人と比べてすぐれたものや性質、経験を所有することに価値を見出している人は多いと思う。他人よりもよい仕事、服、食べ物、家、家庭などを追い求めて生きている。自分にもそういう部分はある。なぜそうなるのかというと、どう生きるべきかということに対する自信がなく、他人との比較や他人からの評価に依存してしまっているからだと思う。

どうすればいいんだろうか。否定的な解決としては、私益から逃れることはできないので、利己的な生き方と利他的な生き方のポートフォリオをいい感じに調整するということになるんだと思う。というのも、ほとんどの人にとって、私益を捨てた仙人になることは不可能だからである。この本は、倫理とは実践的でなくてはならないとしていたから、これくらいが自分の中での現実的な落とし所なのかもしれない。

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02-26(月)ビリヤニたべた、『乱読のセレンディピティ』を読んだ

外でビリヤニを食べた。出てきたときはそう思わなかったのだが、食べ進んでいくとだんだん量が多く感じた。食べていると口の中から「ガリッ」という音がしたと思ったら、ホールスパイスがそのまま入っていた。地雷である。とはいえちゃんとおいしくて、入っていたマトンもいいし、付け合わせをいろいろいれてごちゃごちゃにして食べるのもおいしかった。

マトンビリヤニ

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『乱読のセレンディピティ』を読んだ。『読んでいない本について堂々と語る方法』と似たような本で、乱読をすることを提案している。いろんな分野の本をざっと読むことで、知識と知識の偶然なつながり(セレンディピティ)を得られるという話。自分はパソコンカタカタが本業なので、それ以外の分野の本であれば、多少の誤解があったり精密な議論ができなかったりしてもさほど問題はないので、もっとじゃんじゃん勢いよく読んでもよさそうなのだ。

https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594075583

02-27(火)面白い文章

昨日読んだ本で寺田寅彦が言及されていたので、青空文庫で随筆を読んでみた。なんでこんなにスッと入ってくる文章が書けるんだろう。パソコンでは読みづらいので、お金を払ってでも紙の本を買いたい。

02-28(水)本屋で有事、🦌

友達と待ち合わせている間にジュンク堂に行ったのだが、うっかり本を3冊買ってしまった。デカい本屋さんに行って本を買わずに無事に出て来れたことがあまりない。

それからゴールデンカムイの映画を見に行った。キャラの雰囲気の寄せ方がうまく、それぞれのキャラのキモさなども表現されていてよかった。冒頭と終盤に「使命なく生まれたものはいない」みたいなアイヌの言い伝えが出てくるのだが、既存の思想体系などに深く触れなくても独自の哲学を発達させることはできるらしい。もっと自分の個性や、独自の思想をもてる可能性を信じてもいいのかもしれない。

夜に居酒屋で鹿を食べた。やわらかくておいしい!店主さんらしき人が「鉄分とDHAが豊富ですよ〜」と言いながら持ってきてくれた。

鹿のジンギスカン

02-29(木)つかれた、『言語の本質』を読んだ

コロナが治って体調は良くなったが、体力は回復していないのかもしれない。昨日出かけた疲れがあまり取れなかった。

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『言語の本質 言葉はどう生まれ、進化したか』を読んだ。ヒトの赤ちゃんの言語習得から言語の本質にせまる。ヒトの赤ちゃんは、まずオノマトペを通じて対象と言語が結びついていることを学ぶ。それからまわりのヒトが話すのを聞きながら名詞や動詞を覚えていく。言語を覚える際に中心的な役割を果たすのがブートストラッピング・サイクルで、覚えたことばをもとに新しい知識を学んでいく。そのサイクルの中で重要なのがアブダクション推論というもので、原因と結果からその理由を推論するというものである。アブダクション推論によって仮説を立て、それを裏付けるデータを集めて、新たな知識を帰納的に推論する。これを赤ちゃんがやっているのだからすごい。

読みながら、ヒトのプログラミング言語の理解も同じように進むのだろうかと思った。どちらかというと第二言語の習得に近いのだとは思う。新しい言語を覚えるときのことを思うと、アブダクション推論をエンジンとしたブートストラッピングサイクルが回っている感覚はある。はじめは、書きたい処理と文法的に許されるコードのギャップがあるのだが、とりあえず書いてみて、エラーに怒られながら調べて直していくうちに書けるようになっていくのだ。

この本には間違ったアブダクション推論による幼児の言い間違いがいくつか載っている。たとえば「湯船に入ることも出ることも『入る』と表現する。なにかをまたいで移動することを『入る』とくくっていそう」みたいな。文法をまだものにできていないレベルのプログラミング初心者のコードを眺めると、同じようにアブダクション推論の様子が見えるかもしれない。

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03-01(金)冬の終わり

もう3月になってしまった!2月の記憶がない。もうすぐ春だ。散歩しているとダウンでは暑く感じるくらいだった。

散歩ついでにカフェで読書をしようとしたんだけど、イヤホンを忘れてしまったので周りの声が気になり、本をあまり読めなかった。外で本を読むときはイヤホンを忘れないようにしようという教訓をコーヒー代で買ったようなものである。

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文化人類学入門』を読んだ。文化人類学の教科書的な内容だった。文化人類学はフィールドワークを基本として主には無文字社会の文化などを観察するらしいのだが、これを生かせば企業に対する文化人類学というのもありえそうだと思った。どうやら経営人類学というものがあったり、人類学者を雇う企業があったりするらしい。

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