YAPC::Hiroshima 2024 に参加してきた。初めてのオフライン技術イベントだったが、とても楽しかったのでブログにまとめておく。
あなたの YAPC はどこから?🎤
私は Twitter から。去年から存在は知っていたものの参加はしていなかった。Perl は1文字も書いたことがないが、タイムテーブルを見ると Perl に限らず Web アプリケーション開発を中心とした講演が多くあるようだったので参加することにした。
ランチセッション🍱
今回はなんと幸運にも学生支援制度の対象となり、スポンサー企業のみなさまに旅費と宿泊費を支援していただいて参加している。ありがとうございます。その中でスポンサー企業のみなさまとのランチセッションがあった。このセッションでは企業紹介 LT や、事前に学生が用意した質問への回答などがあった。腰痛対策には体幹を中心とした筋トレとよい姿勢が大事であるという話が印象的だった。やはり筋肉… あと穴子弁当美味しかった。
よかったセッション🦪
変更容易性と理解容易性を支える自動テスト
テストサイズという概念がおもしろかった。テストサイズというのはテストの分類で、テストの実行が
- 1つのプロセスに閉じていると Small
- 複数のプロセスが存在するが、それらが1つのマシンに閉じていると Medium
- 複数マシンが存在すると Large
とするものである。こういう分類をしたうえで以下のようなピラミッドを考えると、テストダブルをテストサイズを小さくするものとして捉え直すことができるという話。
他にもユニットテスト・インテグレーションテスト・E2E テストとテストサイズの関係についても説明があった。テストサイズを考えることで、モックを入れるべきかどうかや、ある機能をどの粒度でテストすべきかなどについて決断をしやすくなる場合があると思う。
cpanmの依存関係解決の仕組み ~若者のPerlへの挑戦記~
cpanm というのは Perl のパッケージマネージャーらしく、cpanm がどのように依存関係を解決しているかという話。依存関係解決のケーススタディがいくつか提示されたのだが、バージョンの制約を満たすようにうまい組み合わせを見つけてくるのは難しそうだった。実際これは NP 困難の問題らしい。
というか学生で登壇してるのえらすぎる。自分もよさげなネタをこしらえてどこかでしゃべってみようという気持ちになった。
はじめて技術カンファレンスで登壇させてもらいました! https://t.co/1aSlnA2bJJ
— よつ (@4tsdev) 2024年2月10日
キーノート
『とほほの〇〇入門』でおなじみの杜甫々さんが出てきた。実在したんだ… メモリが数百 MB しかないマシン、ゲームを進めるとスタック領域がデータ領域を上書きして表示がめちゃくちゃになるゲーム、作った掲示板が2ちゃんねるのベースになっていた話など、あらゆるエピソードがおもしろかった。
懇親会🍻
ここまで大規模なイベントの懇親会は初めてだったので、初めはどういうムーブをすればいいかよくわからなかった。「どうするかな〜」と思いながらごはんを取っていると他の学生が話しかけてくれて、その流れで他の学生にもこちらから話しかけたりした。名前と属性がパッとわかるデカい名札を配るというのは本当にいいアイデアで、学生なら話しかけやすいのでとても助かった。想定していたよりもたくさんの人と話したり Twitter をフォローしあえたりしたのでかなりよかった。渾身の懇親ができたと思う。
おわりに🙇
「ちょっと行ってみるか〜」くらいのノリで応募したのだが、参加してみると楽しくてひっくり返ってしまった。セッションはもちろんおもしろかったし、懇親会でいろいろな人と出会えたのもよかった。その中で刺激を受けて、自分の中でなりを潜めてしまっているパソコンカタカタモチベが復活してくる感覚があった。いま行き場のないやる気が湧いているので、何かを作ってぶつけたいと思う。
初めてのオフライン技術イベントでこんなにうまくいっていいのか?というくらいよい体験ができたので、帰るなり他の技術イベントを漁っている。いまのところよさげなものを見つけられていないので、おもしろそうなイベントがあったら教えてください。
最後に学生支援制度のスポンサー企業のみなさまへ、旅費と宿泊費のご支援をありがとうございます。これがなければ参加できなかったと思います。そしてイベントのスタッフや登壇者のみなさまへ、素敵なイベントをありがとうございます。僕の想像できないような大変さがありそうだなとは思いつつ、いまはただ感謝しかできません。そのうちなにかしらのコミュニティの運営側に回ってみたいですね。